ガルバニー電流、電圧のお話
先日ある男性の患者さんが「口の中に金属があるけれど、身体に悪いと聞いたのでガルバニー電流を測定してほしい」とのことで来院されました。
歯に金属があるとガルバニー電流が常に流れていて、様々な症状が出ると言われています。スプーンやアルミ箔を噛んだ時にピリッと不快感を経験したことがあると思います。これがガルバニー電流です。唾液で伝導性が高まっている口腔内では、金属溶出の大きな原因になります。
金属イオンは、血流やリンパ管を通じて全身に分布し、体内に様々な影響をもたらします。
例えば、頭痛、肩こり、疲労感、電磁波過敏症などの全身症状、金属アレルギーによるアトピー性皮膚炎、湿疹、口腔扁平苔癬、掌蹠膿疱症など。土台に使用した金属が腐食して歯ぐきが黒くなったり、口臭の原因にもなります。審美的にも、免疫的にも良いはずはありません。
黒ずんだ歯ぐき
また心電圧は3mvがピークですが、100倍以上の電圧が流れている事もあります。それにより、常に自律神経の交感神経が緊張状態になり、食いしばりの原因にもつながります。
冒頭の男性の患者さんは、ガルバニー電流の測定後にこれからの治療についてご相談されました。口腔内から徐々に金属を外し、生体親和性のある材質に交換することが望ましいと思うとアドバイスをしたところ、ご本人も歯石除去やクリーニングをしながら治療していくことを希望されました。
歯に金属を詰めたり被せている方は、ガルバニー電流、電圧を測定してみてはいかがでしょうか?
測定の様子