歯周病
Q.歯周病になると、どんな症状が出ますか?
A.下記のような症状が出ます。
- 肉炎(歯肉の腫れ)が起こる
- 歯みがきの際に歯茎から血が出る
- 歯周の骨(歯槽骨)が溶けて歯がグラグラする
- 口臭がする
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、気付いたころには症状がかなり進行してしまっていることも多くあります。少しでも違和感を覚えたら、まずはぜひご相談ください。
Q.歯周病が進むと、最終的にどうなってしまうのですか?
A.歯周病が進行すると、歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)がどんどん広がっていきます。歯を支える歯槽骨が溶けてしまうため、歯がグラグラするようになり、最終的には抜け落ちてしまうこともあります。
Q.歯周病も、虫歯のように痛みがありますか?
A.初期段階の歯周病では、歯みがきの際に出血しても痛みがありません。しかし歯周病菌が活発になり、化膿性の炎症が進行すると痛みを伴います。歯周病が進行すればするほど治療や治癒するまでに時間がかかります。また、最終的に歯が抜けてしまうと、入れ歯やブリッジ、インプラントなどを入れるようになります。歯肉からの出血や違和感を覚えたら早めにご相談下さい。
Q.歯周病になったら、どのような治療を受けることになりますか?
A.歯周病の進行具合により、治療の内容が変わってまいります。
- 初期段階の歯周病の場合、衛生士による歯石・プラークの除去とブラッシング指導を重点的に行います。
- ポケットの深さが3mm以上ある時には、局所麻酔し歯石や汚染された歯質を除去し、歯の根の表面をなめらかにしてプラークがたまりにくい状態にします。
- 更に進行した歯周病は、外科手術による治療を行うことがあります。
当院の治療法は『歯周病』のページをご覧ください。
Q.家族が歯周病だと、子どもにうつりますか?子どもも歯周病になりますか?
A.歯周病は唾液を介してうつります。親子で同じ箸を使って食べ物を共有したり、飲み物の回し飲みなどから感染します。ただし、感染したからといって必ず歯周病になるわけではありません。生活習慣を整えて免疫力を上げることで発症を予防することができます。
お子さんが将来歯周病にならないように、食生活に気をつけることが予防になります。特に甘い炭酸飲料、スナック菓子など食品添加物をなるべく避けるように気を付けてください。また、磨き残しがないように毎日しっかりと歯みがきをして口腔内をできるだけ清潔に保つことが大切です。
Q.何歳くらいから、歯周病に気を付けたら良いですか?
A.歯みがきをしっかり行わないと、5歳くらいの子どもでも歯肉が腫れる歯肉炎になることもあります。また、小学校の高学年~中学生になると「思春期性歯肉炎」も多くみられるようになります。お子さんが小さなうちから毎日の歯みがきを習慣化して、磨き残しのないようにチェックしてあげてください。
Q.どんな人が歯周病になりやすいですか?
A.生活習慣が乱れている方や免疫力の低い方が歯周病になりやすいです。また、以下のような方は歯周病になりやすく、進行も早いことが分かっているので注意が必要です。
- 糖尿病の方
- タバコを吸う方
- 歯ぎしり、くいしばりをする方
- 生活習慣が乱れている方
- 不規則な食生活をしている方
- ストレスの多い方
- 口呼吸をしている方
Q.歯周病を防ぐためにはどのようなことを心がけたら良いですか?
A.以下のことに気をつけてください。
- 栄養バランスが取れた食事を心掛けること
糖分の多い食べ物はプラークの栄養源となるので気をつけてください。
また、歯周組織に必要なビタミン・ミネラルを取るように心がけましょう。 - ストレスを溜めないこと
- 禁煙すること
タバコを吸うと有害物質が歯周組織を破壊してしまいます。 - 歯ぎしり・食いしばりを意識して直すこと
歯ぎしりや食いしばりをすると、歯周組織に過大な力がかかってしまいます。歯がすり減ってしまったり、顎の筋肉にも悪影響となりますので、日頃から意識するようにしましょう。
Q.家族が歯周病だと、子どもにうつりますか?
A.歯周病は生活習慣病として位置づけられており、歯周病細菌による感染症ですので、子どもへ感染する可能性はあります。
ただし、発症するかどうかは日頃の生活習慣に影響されますので、家族が歯周病だからといって必ずしもお子さんが歯周病になるわけではありません。