金属アレルギー
Q.金属アレルギーになると、どのような症状が出ますか?
A.口腔扁平苔癬、歯肉炎、舌炎、口角炎、口腔不快感(粘膜痛、灼熱感、異味症、味覚障害)、アトピー性皮膚炎症状、掌蹠膿疱症、頭痛、肩こりなど様々です。重金属の毒性は、線維筋痛症、耳鳴り、酸化ストレス、電気過敏症、頭痛、うつ病、皮膚疾患、慢性疲労症候群など健康状態を引き起こす可能性があります。
また、歯科用合金には、ほとんどが<パラジウム>が使用されていますが、アマルガムの水銀よりも毒性が強い可能性があります。消化管で吸収され、細胞機能を阻害します。症状として疑いがあるのは、舌のほてり、疲労、唾液過多、アレルギー、頭痛、耳鳴り、気管支炎など様々です。
病院では「気のせい」と言われる症状も多く、つらい思いをしてこられた患者さんも当院に多く来院されています。「もしかして?」と思い当たる症状がありましたら、遠慮なくご相談ください。
また、金属アレルギーについては、当院ホームページの『金属アレルギー』のページもぜひお読みください。
Q.歯の金属が原因で、金属アレルギーになることはありますか?
A.はい。歯の金属は、高温多湿なお口の中で酸化して腐食し、金属イオンが体内の細胞内に入るので、アレルギーになることがあります。金銀パラジウム合金は、金以外にパラジウム、銅、銀などが含まれています。特にパラジウムは、多数の方が炎症反応を起こすといわれている金属です。
詳しくは当院ホームページの『金属アレルギーとは 人体に有害な歯科用保険金属』にまとめておりますので、ぜひご一読ください。
Q.先に皮膚科に行ったほうが良いでしょうか?
A.金属アレルギーの疑いがある場合、皮膚科でパッチテストを勧められることがありますが、実はパッチテストでは「偽陽性」「偽陰性」いずれも出ることがあります。そのため、正しい診断、治療ができず、患者さんが長く「原因不明」で苦しむことになります。(パッチテストのテープでかぶれる方もいます。)
また、皮膚科でステロイド剤などを処方されることがありますが、アレルゲンをそのままに対処療法を行っても、改善の見込みは薄いと思います。
そのため私は、特にお口の中に金属の詰め物やかぶせ物が入っている場合は、皮膚科への通院やパッチテストは、基本的には必要ないと考えております。
私がパッチテストをお勧めしない詳しい理由につきましては、『皮膚科のパッチテストの限界と当院の考え方』をご一読ください。
Q.金属アレルギーかもしれません。まずは相談に伺っても良いですか?
A.はい、もちろんです。金属アレルギーかもしれない、とご不安に思われて来院される方は多くいらっしゃいます。まずはカウンセリングに是非お越しください。あなたの気持ちをじっくりお聞きし、お困りの症状が改善されるように、慎重に治療を行っていきます。
カウンセリングは随時行っております。事前に問診表やアレルギーチェックシートをダウンロードして、ご記入の上診療の際にご持参いただきますと、スムーズに診察を行えます。
問診表とアレルギーチェックシートのダウンロードはこちら『初診の方へ』
Q.初診で、銀歯を外してもらうことはできますか?
A.はい、可能です。
※現在の口腔内の確認や、銀歯を外した後の処置などの説明、ご相談のため、銀歯を外す前に診査診断と事前カウンセリングを行わせていただきます。充分なお時間を取らせていただきますので、ご予約の際に、「初診で銀歯を外したい」旨をお伝えください。(口腔内の状況によっては、初診の際に銀歯を外すことができないケースもありますのでご了承ください。)
ご予約はこちら »011-644-6677
Q.銀歯を外した後、どれくらいで金属アレルギーの症状が良くなりますか?
A.私の経験上では約20%ほどの方が、銀歯を外してすぐに症状が改善しているように思います。また、すぐには症状が改善しない方も、銀歯を外した後に、食生活の見直し、検査結果に基づきビタミン・ミネラル補給、有害重金属のデトックスなどをしていく中で、日増しに金属アレルギーの症状が改善していくのを実感できると思います。
個人差がありますので一概に治療の期間はお伝えできませんが、あなたがお困りの症状を一緒に改善していければと思います。
Q.以前、別の医院で「割れることがあるので奥歯にセラミックは入れられない」と言われました。クラマス歯科ではどうでしょうか?
A.奥歯は咬合力が強いため、従来のセラミックでは破折することがあり、奥歯への使用を推奨しない医院もあります。現在当院では、より強度のあるジルコニアセラミックを使用することになり、奥歯に入れても割れる心配がほぼなくなりました。各種ジルコニアセラミックのご用意がありますので、是非一度ご相談ください。
ジルコニアセラミックについては『メタルフリー治療【金属アレルギー】』にも記載しています。
Q.皮膚科でパッチテストを受けた時は、アレルゲン反応は出なかったのですが、クラマス歯科の金属アレルギー検査では、アレルゲン反応がきちんと出たのは何故でしょうか。
A.私の体感では、皮膚科のパッチテストを受けた際にアレルギー反応が出ない方は結構多いと感じています。原因は、試薬の濃度が適正ではない場合や、お薬(ステロイド、抗ヒスタミン剤など)を服用している場合に、アレルギー判定が出ないことです。また、「偽陽性」や「偽陰性」反応が出るときもあります。
当院でも以前はパッチテストを実施していましたが、上記の理由や、試薬の濃度が高すぎることで新たな感作が起こり、その症状を改善させることに非常に時間がかかっていました。そうなると患者さん自身にもストレスとなりますので、今はパッチテストを実施していません。
すべての金属の反応でガルバニー電流が発生し、イオン化して細胞内・血流に有害な金属粒子を放出することが証明されています。現在はオーラルテクターによる電流・電圧の測定と、オリゴスキャンによる有害重金属の蓄積を測定することで、パッチテストよりも確実に症状改善に向けた診察を行うことができています。また、金属アレルギーの方は、レジンアレルギー、ラテックスアレルギー、歯科材料によるアレルギー、食物アレルギーにも反応する方がいらっしゃいますので、注意深く診断、治療を行っています。
ガルバニー電流や測定については『金属アレルギー診断』をご一読ください。
Q.銀歯を取り外しセラミックに切り替えた場合のデメリットはありますか。
銀歯とセラミックを比較した場合、審美的観点からもアレルギーの観点からもデメリットはないと考えられます。
ただし、セラミック治療は原則自費診療となるため、費用が保険診療と比べて高くなります。中長期的な身体の健康面や、アレルギー症状の改善の時間や費用なども考慮すると、決して高いものではなく、それだけ良いものなんだ、と思ってメタルフリー治療をお勧めしています。
また、当院ではデンタルローンも導入しているため、患者さんに負荷のないお支払方法を取り扱っております。
お支払方法はこちら『治療費』