大切にしていること
札幌で日々スタッフの衛生士や技工士たちと共に頑張り続けています。
There’s a better wayで、皆様の健康のために。
歯の治療に関しては、歯をできる限り抜かず、神経もむやみに取らないように心がけています。自分自身の歯に勝るものはないと思います。
また、虫歯や歯周病にならないためには、どのような栄養【ビタミン・ミネラル】が大切かもお話しします。
クラマス歯科の思い
私の治療方針が変わった瞬間
今から約20年ほど前、当院で前歯の治療の際にいつも通りメタルセラミックスを被せた患者さんが体調不良で大学病院に行き、金属アレルギーの診断を受けたことをきっかけに、金属アレルギーやデトックス栄養療法について勉強することになりました。その患者さんはフッ素などにも非常に敏感で、フッ素でのクリーニングもダメと分かりました。今まで普通に金属冠を被せ、フッ素で歯のクリーニングをし、フッ素入りの歯磨き粉を勧めたりしていたので非常に驚きました。まさか今まで何気なく使用していたものが、 患者さんに害を及ぼしていたとは、思いもよらなかったのです。このとき、私の治療方針が変わりました。(併せて経緯もお読みください。)
金属の除去だけでは治らない症状
当時は神経を取った歯の土台には金属を使うのが普通で、今のようにグラスファイバーの白い土台は日本にはまだありませんでした。そこで海外から個人輸入で材料を取り寄せ、大手の技工所に相談したところ「まだ試作品ではあるが作ることができる」というのでお願いして作っていただき、患者さんに使いました。金属を使用しないセラミックのブリッジは、日本では初めてだったと思います。
日本では金属アレルギーは一般的にはまだあまり知られておらず、本も1、2冊ぐらいしかなかったため、海外(アメリカ、スイスなど)から取り寄せ読み漁りました。その後、金属はすべて身体に悪いということを知り、今まで使っていた金属を除去することにしました。しかし、単純に金属を除去すれば症状が改善すると思ったのも束の間、金属を除去することでアレルギー症状が良くなった患者さんがいる一方、一向に良くならない患者さんも多々いました。
デトックス治療との出会い
これからどうしたら良いのかと迷っていた時に、ある研究所の社長さんから声をかけていただき、「アメリカから毒物学、生化学、臨床医学のウイリアム ショー博士が来日し、東京で講演をするので聞きに来ないか」と誘われ、聞きに行きました。講演は英語でしたが、同時通訳がありましたので安心したのを覚えています。その時に偶然講演を聞きに来られていた大森隆史先生※をご紹介いただき、歯の金属を除去してもアレルギー症状が良くならない患者さんがいることを相談したところ、有害重金属のデトックスをしたらどうかとアドバイスされたのです。そこで、ある患者さんにデトックスをしたら劇的に回復されました。
※大森隆史先生:西洋医学、東洋医学、機能性食品、波動技術を用いた診療に取り組む。現在は体内に蓄積された有害物質を排泄し、ビタミン・ミネラルを補給する「デトックス栄養療法」を中心に、発達障害の子どもたちの治療にあたっている。
大森先生の著書
その後、毛髪ミネラル検査の結果を参考にし、サプリメントを処方してデトックスを臨床に応用していきました。そのおかげで、手、足、背中に出ていたアレルギー性の皮膚炎が良くなった方もいました。そのころ地元のテレビ局から、「金属アレルギーについて詳しく解説してほしい」とご依頼があり、出演しました。テレビ番組や当院のホームページを見て多くの方が来院され、歯の金属のガルバニー電流、電圧を測定し、デトックスをしながら、アレルギー治療、頭痛、慢性疲労などを訴える方の治療に専念して行きました。
多くの患者さんを診る中で
多くの患者さんを治療していくと、様々な症状を訴える患者さんが多くなりました。そういう方に問診をすると一様に薬(ステロイド)を嫌がっているようでした。中には、逆にステロイド注射をされた方もいました。私自身は、原因が分からないのにすぐに薬を使うことに疑問がありました。しかし、一向に症状が改善されない方も見受けられたので、なにか良い方法はないものかと考え始めたのです。
そんな折にセリスタ株式会社から、細胞内のミネラル、有害重金属を測定するオリゴスキャンという機械があり、毎年東京でミネラル、有害重金属セミナーを開催していることを知りました。早速私も参加し、海外の国際臨床金属毒性学会の先生や有害重金属について研究しておられる先生方の講演を聞き、体内のミネラル、ビタミンの重要性、有害重金属がいかに身体に悪いのかを知り、すぐにオリゴスキャンを導入いたしました。(オリゴスキャンについて詳しくはこちら)
何故すぐに導入しようと思ったかというと、「局所ばかり見るのではなく、全身を見ないとダメではないか」と考えたからです。今までは『木を見て森を見ず』でした。検査すると、症状を訴えるほとんどの方がミネラル不足、有害重金属が多い状態だったのです。
あなたに伝えたいこと
それからは、2018年に日本でオーソモレキュラー医学会が開催されたことをきっかけに入会して、色々な先生方の講演を聞き、分子栄養療法を学びながら、食生活の大切さ、腸内環境の重要性、不足している栄養素の補い方を様々な角度から勉強し、今日に至っています。
今までは、虫歯治療を漠然と行っていましたが、やはり全身の健康を改善、維持することが、歯や身体の健康増進につながると考え毎日治療に励んでいます。まだまだ勉強不足、知識不足ですが、皮膚科で治らなかった症状が栄養指導などで改善したり、体調が良くなったりして喜ばれる患者さんの笑顔を見ると私自身もうれしくなります。我々の体は、当然ながら食べたもので出来ていますが、何をどの様に食べるかが、最も大切だということを皆さんに知っていただきたいです。
2023年、神戸で中村篤史先生※の研究会に参加していた時に隣にいらした先生が私に『人間は自然から離れると病気になる』と話していたのが印象的でした。私たち人間に必要なことは、太陽を浴びて、適度な運動、快適な睡眠、愛情を感じ、きちんと食事をすることです。重金属、農薬、食品添加物、精製食品などが過剰にならないことも重要です。
※中村篤史先生:神戸市中央区にて、内科・心療内科・精神科・オーソモレキュラー療法を行う「ナカムラクリニック 」を開業している。対処療法だけでなく、根本的な原因に目を向けて症状の改善を目指す栄養療法を実践している。
中村篤史先生の訳書
マウスピース矯正について
マウスピース矯正を導入しようと思った経緯
今から約13年ほど前に当院の技工物を作っていただいている技工所から「ワイヤーを使わずに矯正する方法がある」との連絡を受け、すぐに講演の申し込みをして受講しました。講演を聞いて驚いたのはもちろんですが、まさかマウスピースで歯が動くとは半信半疑でした。「まず自分自身で試してみよう」と思い、すぐに型どりをしてマウスピース矯正を始めてみました。私自身、最初は装着の違和感がありましたが、徐々に慣れてきたのでしばらく続けていたところ、『最初の型どりの模型』と『2回目の型どりの模型』を比較すると明らかに歯が動いていることが実感できました。その後最後まで矯正を続けてみて「これなら、患者さんにも紹介できる」と思い、マウスピース矯正を導入しました。
マウスピース矯正を導入して良かったこと
自身でマウスピース矯正をしている時に、ホワイトニングもしてみました。矯正治療と同時に歯を白くできたことは良かったと思い、今は患者さんにもお勧めしています。また矯正治療中に虫歯ができた際、通常のワイヤー矯正の場合は矯正治療を中断する必要がありますが、マウスピース矯正の場合は治療を中断することなく虫歯の治療が可能でしたので、患者さんにも大変喜ばれました。透明のマウスピースなので矯正を周りの人に気付かれにくいのと、来院回数が少なく済むことも喜ばれる理由だと思います。
ダーマドロップについて
ダーマドロップを導入しようと思った経緯
私が毎年参加している「有害重金属、ミネラルセミナー」にてオリゴスキャンなどの器械と一緒に展示されていたのが、ダーマドロップでした。初めて見る器械でしたので、その場でメーカーの方に詳しい説明をしていただいたところ、いろいろな症例に使用できると思い、当院に導入することにしました。
日本では、まだ「美容機器」として認可を受けていますが、各国では『医療機器』として使用されています。当院では、アレルギー、アトピーなどで悩んでいる方や、シミ、しわなどの色素沈着が気になる方、爪の強化、2枚爪が気になる方、膝、踵の保湿に使用しています。以前、スタッフがやけどをした時にも使用しましたが、痛みもなく効果がありました。一度経験した方は効果が実感されて、リピート率も高いので是非お試しください。