【知られざる骨と腸の関係】「骨腸相関」とお口からはじめる全身の健康づくり
こんにちは、お口の環境と身体の内側(栄養・腸)から全身の健康を支える歯医者、クラマス歯科です。
前回のコラムでは、骨を丈夫にするためにはカルシウムだけでなくビタミンDやK2、マグネシウム、タンパク質など多様な栄養素が必要とお伝えしました。
しかし、どれほど良い食事やサプリメントで栄養を摂取しても、それらを吸収する「腸」がしっかり働いていなければ、体内で十分に活かすことはできません。栄養素は、食事でもサプリメントでも、腸から吸収されるからです。
注目のキーワード「骨腸相関(こっちょうそうかん)」とは?
近年、研究が進んでいるのが「骨腸相関」という考え方です。腸内細菌が作り出す物質や免疫系、ホルモンの変化を介して、腸と骨が互いに影響し合っていることが分かってきました。
腸内細菌叢(腸内環境のバランス)の乱れや、免疫・ホルモンの変化が、骨粗鬆症の発症や進行に関与している可能性が報告されています。
- 総合的な取り組み:食事を見直す、日光を浴びる、適度に運動する、プレバイオティクス(食物繊維など)やプロバイオティクス(善玉菌)を摂るなど、生活全体で考えることが、骨の代謝と健康を促すと考えられています。
- 注目の有用菌:プロバイオティクスの中でも「ラクトバチルス属菌」や「アッカーマンシア菌」は、腸管のバリア機能を改善し、骨密度の低下を抑える効果が示された研究があります。ただし、研究は現在も進行中で、効果には個人差があります。
※当院でも各種プロバイオティクス製品を取り扱っております。試してみたい方はお気軽にご相談ください。
腸を守る入口は「しっかり噛んで食べること」
そして、腸へ健康な食事を送り届けるために忘れてはならないのが「しっかり噛むこと(お口の健康)」です。
むし歯や歯周病で歯を失ったり、サイズが合わない入れ歯を使っていると、硬いものを避けたり、食事内容が偏ったりしがちです。特にご高齢になると、タンパク質やビタミン・ミネラルの摂取量が不足しやすくなります。

「脳・骨・腸・口」はすべてつながっています
脳、骨、腸、そしてお口——これらの器官は、それぞれが独立しているのではなく、互いに影響し合いながら私たちの身体を作っています。
歯やお口の状態はもちろん、全身の健康も見据えて診療を行っています。
患者様がいつまでもおいしく食事を楽しみ、健康な生活を送れることを何よりも大切に考えています。気になることがありましたら、お口のこと、お身体のこと、どうぞお気軽にご相談ください。
歯がグラグラする、噛みにくい、入れ歯が合わないなどの症状がある方は、お早めにご来院ください。
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