チョコレートを食べると虫歯になる?|札幌市西区 クラマス歯科|金属アレルギー、メタルフリー治療|歯科医院 歯医者

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チョコレートを食べると虫歯になる?

甘いお菓子というとチョコレートを思い浮かべる方も多いと思います。「甘いものを食べると虫歯になる=チョコレートを食べると虫歯になる」と思っていませんか?

実は、チョコレートを食べる人よりも、ケーキやマフィンなど、他のスイーツを食べる人の方が虫歯が多いのです。

チョコレート
チョコレートの効果

こんな実験がありました。
「砂糖を含有する食べ物のうち、20%をチョコレートに置き換える実験をハムスターに行ったところ、虫歯の発生率は、ミルクチョコレートに置き換えた場合は35%減少。ダークチョコレートの場合は73%も減少した 。」

チョコレートに置き換えるだけで虫歯は減りますが、ミルクチョコレートとダークチョコレートとでは、大きな差がありますね。ホワイトチョコレートやミルクチョコレートはお子さんや若い女性には人気がありますが、健康効果を考えて、ダークチョコレートを選ぶのも良いと思います。

チョコレートには抗酸化物質があり、炎症を抑制して酸化ストレスから皮膚を守り、認知機能や気分の改善効果があると言われています。

なぜ、チョコレートが虫歯に効くのだろう?

虫歯菌の一種に感染させたラットに、35%の「ただ甘い食事」を食べさせると、当然、虫歯が発生します。ところが、この食事にカカオ抽出パウダーを振りかけて食べさせたところ、虫歯が減少しました。

ココア、コーヒー、お茶などに含まれるポリフェノールは、虫歯の発症を抑制する作用があり、特にココアに含まれるポリフェノールは、虫歯菌によるバイオフィルムの形成や、歯を溶かす酸の産生を減少させることが分かっています。

コーヒーは、虫歯の原因となるミュータンス菌が、歯を構成する成分(ハイドロキシアパタイト)に吸着するのを防いでくれて、緑茶は、カテキン以外にも、抗酸化成分のビタミンA・C・Eやアミノ酸、セレン、亜鉛、ナイアシン、ベータカロテン、葉酸などがたっぷり含まれています。

ポリフェノール
チョコレートの腸内環境改善作用

近年の研究では、チョコレートには腸内細菌叢を改善する作用があることが分かってきています。「ココアフラボノール」という成分を多く摂取すると<善玉菌>が増加して<悪玉菌>が有意に減少します。

これは、お口の中で虫歯菌の働きを抑える事を考えると、当然の結果かもしれません。

チョコレートでの健康効果を最大限活用するとしたら、「カカオ100%チョコレート」が一番良い選択かもしれません。(砂糖が0ですから)

でも…食べたことがある方はお分かりになると思いますが、カカオ100%のチョコは、砂糖が入っていないので、全くおいしくはないです。…つまり、チョコレートのおいしさの元は、砂糖だということです。

でも、他のスイーツを食べるよりも、カカオ率の高いチョコレートを食べるメリットが大きいので、これからチョコレートを選択する方がもっと増えるかもしれません。

最近では、チョコレートは<心臓>に良い、という研究も行なわれていますので、また新しい情報が入りましたら、コラムでお伝えしたいと思います。


参考文献
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/0003996967900908
https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1271/bbb.67.2567
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0367326X0900077X
https://academic.oup.com/ajcn/advance-article/doi/10.1093/ajcn/nqaa427/6154824?rss=1

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