奥歯の「プラスティック治療」、本当に大丈夫?
雪国にお住まいの方なら、春先になると毎年のように道路が凸凹になり、とりあえず補修している光景を見かけるのではないでしょうか。亀裂に水が入り、凍って膨張し、破裂する……という繰り返しで、そのたびに修理の跡が大きくなっていきますよね。
実は、奥歯にプラスティック(レジン)の詰め物を使うと、これと同じようなことが起こりやすいのです。

プラスティックは性質上、毎日強い力がかかる奥歯に使用すると、摩耗や変色、わずかな隙間が生じることがあります。そこから食べかすや細菌が入り込むと、再び虫歯になってしまうリスクが高まります。また、詰め物がすり減ることで噛み合わせが変わり、対合する(噛み合う)歯が伸びてきてしまう(挺出する)原因にもなりかねません。
毎日100トン以上の飛行機が何十機も行き交う空港の滑走路を思い浮かべてみてください。もし一般道路のように毎年亀裂が入るようでは、大事故につながってしまいますよね。私たちの口の中も、毎日の食事で想像以上の強い力がかかっています。
以前のコラムでも触れましたが、一部のレジン材料に含まれる化学物質(ビスフェノールAなど)の生体への影響を懸念する声もあります。毎日のように強い力にさらされ、体温に近い環境にあるお口の中だからこそ、「自分の家族や大切な友人にも自信を持って勧められる材料を選びたい」と私は考えています。
HOME
診療内容