歯周の健康を支える栄養と「ホモシステイン」の関係
歯ぐきや歯を支える組織(歯周組織)は、歯肉・歯槽骨・歯根膜・セメント質などから構成されています。これらの健康を保つためには、毎日のケアだけでなく栄養バランスも大切です。
歯周組織に関係する主な栄養素
- 歯肉のコラーゲン:ビタミンB群、鉄、ビタミンC
- 歯肉の血管・粘膜:亜鉛、ビタミンE、βカロテン
- 歯・歯槽骨:カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンK、銅
歯肉の成分の約60%はコラーゲンといわれています。コラーゲンは、歯ぐきを支えるだけでなく、強くしなやかな歯(骨)を作るためにも重要な成分です。
コラーゲンの質に関係する「ホモシステイン」
ここで知っておきたい物質にホモシステインがあります。ホモシステインは必須アミノ酸のメチオニンから、髪や爪などの材料となるシステインが作られる過程で生じる物質です。
しかし、血液中のホモシステイン濃度が高い状態が続くと、コラーゲンの質を低下させ、歯や歯ぐきの健康が損なわれると考えられています。またホモシステインは、動脈硬化との関連が指摘されており、心臓疾患や脳卒中との関係が研究されています。
近年では、ホモシステイン濃度が高い場合、脳の萎縮や認知機能低下との関連も報告されており、アルツハイマー病のリスク因子の一つとして研究されています。
ホモシステインとビタミンB群
血液検査では、ホモシステイン濃度を11μmol/L以下に保つことが一つの目安とされています。もし高い場合には、ビタミンB群(B6・B12・葉酸)を補うことでリスクが減るといわれています。
これらの栄養素を十分に摂取することで、ホモシステインの代謝がサポートされ、結果としてコラーゲンの質にも関係すると考えられています。
当院で行っている栄養検査について
当院では現在、オリゴスキャン検査によってミネラルや有害重金属の測定を行っています。
さらに今後は、
- ビタミンA
- ビタミンB(B6・葉酸・B12)
- ビタミンC
- ビタミンD
- ビタミンE
などの栄養状態の測定も可能になる予定です。
栄養状態を把握することは、体の状態を知り、生活習慣を見直すきっかけにもなると考えられます。
詳しい検査については、今後ホームページでもご案内していく予定ですので、検査をして積極的な疾患予防をされてはいかがでしょうか?
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