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虫歯から歯を守る「DFT」のしくみと、神経を残す大切さ

虫歯と「歯の神経」を守るために知っておきたいこと

以前のコラムでも触れましたが、虫歯は単に「甘いものを食べたかどうか」だけで決まるものではありません。
毎食後しっかり歯みがきしているのに、検診で虫歯が見つかれてしまう…
そんな経験のある方も少なくないと思います。

虫歯は歯垢中の細菌による発酵過程で起こるという従来の考えに加え、近年では外的要因と内的要因が複雑に関わっていることが分かってきました。

  • 外的要因…細菌、食べ物、薬の影響、唾液分泌、自然な防御機能など
  • 内的要因…遺伝、歯の硬さ、食事内容、ビタミン・ミネラル、歯の内部を流れる体液など
歯も「臓器」として考える時代

歯は「エナメル質・象牙質・歯髄腔」の3つで構成されています。これらはお互いに影響しあう“ひとつの臓器”のような存在です。特に注目されているのが、DFT(象牙質内の液体輸送システム)です。歯髄から象牙質、さらにエナメル質の方向へ体液が流れているとき、歯は虫歯に対する抵抗力を持っていると考えられています。

歯の構造(エナメル質・象牙質・歯髄)を示すイラスト

DFTが逆流すると虫歯が進行しやすくなる?

しかし、この流れが逆に外側から内側へ向かう「逆流状態」になると、虫歯が急速に進行しやすいといわれています。

逆流を招く要因としては、次のようなものが挙げられています。

  • 砂糖の過剰摂取
  • ストレス
  • ビタミン・ミネラルの不足
  • 薬剤の影響 など

反対に、適量のたんぱく質や、自然由来の脂質を含む食事は、歯の防御力を保つのに役立つとされています。

歯の神経は「できるだけ残す」のが大切

DFT液には、歯に必要なカルシウム・マグネシウム・リンなど多くのミネラルが含まれています。つまり歯の神経は歯に栄養を届ける大事な役割を担っています。
そのため、医学的に必要なケースを除き、むやみに神経を取らないことが大切とされています。神経を失った歯は、栄養が届かなくなり割れやすくなる可能性があるためです。

毎日の「食事」が歯を守る力になる

私たちが口にする食べ物は、そのまま歯の内部環境にもつながっています。今日の食事が、未来の歯の強さにつながるといっても過言ではありません。
健康な歯を長く保つためにも、栄養価の高いバランスの良い食事を意識しながら、日々のケアを大切にしていきましょう。

歯の構造(エナメル質・象牙質・歯髄)を示すイラスト

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