歯周病と全身の健康の関係

お口は、からだの入口です。ちゃんと点検していますか？

実は、歯周病はお口の中だけの問題ではなく、全身のさまざまな不調と深く関係しています。知らず知らずのうちに、体にも悪い影響を与えていることがあるんです。以下にその一部をご紹介します。

1. メタボリックシンドロームや糖尿病との関係

歯周病が進むと、歯ぐきの炎症から「炎症性サイトカイン」という物質が作られます。これが血管を通って体内に広がると、インスリンの働きが悪くなってしまい、糖尿病が悪化する原因になることがあります。
歯ぐきの健康＝血糖のコントロールにも影響があるというわけです。

2. ピロリ菌感染との関係

ピロリ菌といえば胃の病気の原因で知られていますが、歯周病のある人は、健康な人に比べてピロリ菌に感染している確率が高いというデータがあります。
お口の状態が、胃の健康にもつながっているのです。

3. 心筋梗塞との関係

重度の歯周病になると、一部の歯周病菌がリンパ管を通って血管内に入り込むことがあります。その結果、免疫の働きをすり抜けて血液中で血小板や赤血球を固めてしまい、血栓（血のかたまり）ができやすくなります。
これは心筋梗塞のリスクを高める可能性があるのです。

4. 栄養の吸収に影響が出ることも

実は、お口の中には腸と同じくらい多くの細菌が存在しています。そしてこの細菌環境は、腸内環境と密接につながっています。歯周病菌によって腸内環境が悪化すると、栄養素がうまく吸収されず、アレルギー症状の悪化にもつながる可能性があります。

定期的な歯科検診がカギ！

このように、歯周病はお口だけの問題ではなく、全身の健康にも影響するということがわかってきています。
だからこそ、定期的に歯科医院でお口の健康チェックをすることがとても大切なんです。