歯肉炎、歯周病予防の光殺菌治療について
先日、患者さんから「歯周病に光殺菌が良いと聞いたのですが、どんな効果があるんですか?」とご質問いただいたので、コラムでも簡単にご説明したいと思います。
歯周病の危険性
歯肉炎を早期に止めないと、炎症が悪化して歯の周囲の支持組織が破壊されて歯周病を発症します。歯周炎になると歯肉ポケットが深くなり、酸素が少ない環境を好む【嫌気性の歯周病菌】が活発になって骨破壊が進みます。すると、歯を支える骨がなくなっていくので、歯がぐらつくようになり、最終的には抜くことにもなりかねません。
近年の研究で歯周病菌は、心疾患、心血管疾患、腸の炎症性疾患、神経疾患、アルツハイマー病、自己免疫疾患にも関与していることが明らかになっています。
光殺菌治療
LADは抗菌光線力学療法<PDT>とも呼ばれ、光LADが微生物の表面に結合し、微生物の細胞壁やその他の構造を瞬時に破壊します。
光殺菌LAD治療のメリットは
- あらゆる微生物【細菌、ウイルス、真菌】に効果を発揮する。
- 即効性がある。
- 耐性が発現しない。
- 副作用、リスクがない。
この治療は、予防ケア、歯科での検診時、歯のクリーニングの際に実施することも可能ですので、是非一度体験いただければと思います。
お気軽に衛生士にお尋ねください。